小原流いけばな・燕子花(秋の挿法) [小原流いけばな]
写景盛花様式本位 秋の燕子花一種 [直立型 近景描写]
秋の風情をもった葉、
黄色く枯れはじめた葉、垂れ葉や折れ葉。虫食い葉などを交ぜて使います。
実は高く、葉組から抜け出た状態に。
名残の花ともいうべき花は低く。
秋が深まるほど花は低く葉の中に入ります。
側面からの写真はありませんが、
後ろの葉から前方の垂れ葉までは50センチ以上の広がり、奥行きがあります。
恥ずかしながら、何年ぶりに活けただろうと思うくらい、年数を空けてしまったような気がします。
その季節にしか出会えない花材。
貴重なものです。
花材の出生をふまえその意味を理解し季節を楽しむ余裕とは
なんとも贅沢な事と思いました。
今日も斎花をご利用いただき、ありがとうございました。